友達だよね…21 | やさしい気持ちでいられたら…

友達だよね…21

Nちゃんに、こてんぱんに撃ちのめされて、

ただお酒を飲んでその場をしのいでいた…


他にもみんな集まってきて、泣いてばかりいられないし

その場は無理に明るく振舞っていたかもしれない。

引きつってたかな顔…わからない。


その後もNちゃんの攻撃は続いたけど、

Sのフォローもあって、なんとか乗りきった。




私は、試行錯誤生きているから失敗もするし

完璧な人間じゃないから、

少しでもそうなれたら…って思ってる。


されて嫌なことは、絶対に人にはしたくないと思う。


それは私の信念でもある。


誰かにされたことと同じ事を

してしまっても進歩がないし、

そこで傷つく人がいると思うから…

「私はそんなことしないよ。」

って思っていても、知らず知らずのうちに

誰かに言葉の刃物を向けているかもしれない。


自分の発する言葉や行動には、

もう少し注意を払おうと思った。


Mちゃんのことはとても信頼していたし、何でも話していた。

でも、今回こういう風になったこともあって…

ちょっと、見方が変わってしまった気がする。


今までよりも私の中で、彼女に対して

少し距離感ができたのかもしれない。


彼女にとっては悪気の無いことだとは思う…

でも、なんだか私の中で何かが

音をたててはじけた気がする。



当日は、勿論そんな風に考える余裕なかった。

今でもよくわからないけれど。




週末だったから、みんな朝までカラオケとかして過ごし、

帰りはMちゃんと私をSが車で送ってくれることになった。


朝だったし、事件が起こった後だったし

ちょっと疲れていたのか、うとうとしてしまっていた。

はじめにMちゃんを送って私を送ってくれる…

それがSのいつものパターン。


この日もそうなんだと思っていた。


Mちゃん宅の前でMちゃんが車を降りたときに、

うとうとしながらも手を振った。


しばらくして目が覚めると、私を乗せた

Sの車は眩しい晴れ間の道路を走っていた。


「あれ?ここは??私の家は?」


「あ…ごめん、もえ寝てたから勝手に、

海にでも行こうかと思って向かってみてた。」


「もえ、海好きでしょ…海に行くと自分の悩みとか

ちっぽけに感じて、癒されるんでしょ?」


「よくご存知。って・・・海好きだし、私よく言ってるか~」


あ…Sは昨日?のこともあったから

気を使ってくれてるんだな。きっと…


「もえは昨日あんなことがあって

疲れてるだろうし、寝てていいからな。」


「Sだって、朝まで歌ってって疲れてないの?」


「俺はまだ大丈夫だからさ~。

もえ昨日はホント頑張ってたよな・・・

俺だったら喧嘩になってるなあんなの。」


そのまま向かうことになった。


なんだかS優しいなぁ…


なんて思いながら車に乗っていたら

いつもは助手席に乗ってもなるべく

寝ないようにしてるもえだけど…


朝までだったし、さすがに

ウトウトと・・・寝てしまっていた。



・・・・・・・・




「もえ、ごめん…海に向かってたんだけど、

俺眠くて限界。少し俺の家でちょっと寝かせて。」


って、すでにSの家の側の駐車場だった。


「え~?眠いのは仕方ないけど…

うーん…Sの部屋はちょっとなぁ…」


前回の事もあるし…


「大丈夫だよ!何もしないって。

今日はもえを元気付けたかっただけだし!」


「ホントに…?じゃあ信用するよ?

元気付けようとか、気を遣わせちゃってごめんね…

私もいつになく凹んじゃったりしたから。」


「いや、あれはさぁ、もえがあまりに可哀想だった…」


そんな会話しながら、

車を降りてSの部屋へ向かった。


Sの部屋はワンルーム、かれこれ数回来た事はある。

お疲れのSはベットで寝て、

もえは床に何か敷いて寝ればいいか…って思ってた。


「もえ、眠いでしょ?ベットで寝て…

俺はこっちに毛布とか敷いて寝るから。」


「え?大丈夫だよ…私床で。私ならどこでも寝られるし。」


「それじゃ、俺が嫌なの~だからもえはベットで寝て。」


「う…うん。わかった。。。」


ってことで、私はベットでSは床で寝ることに。


やっぱり眠かったのか、すぐに眠りに落ちてしまった。



・・・・・・



どのくらい経ったのか、ちょっと苦しくて目が覚めた。


床に寝ていたはずのSが、

後ろから抱きしめるようなかたちで寝ていた。


「S…苦しいよ。。。」


「ごめん、これ以上何もしないから…

もう少しこのままでいさせて。」

「…何もしないって、言ったのに。」

「これ以上、何もしないから…」


どうしていいのかわからなかった。


昨日のことで、

Sの優しさに触れたからなのか

払いのけることはできなかった。


それ以上のことは何も無かったけれど、

Sは、ずっと私のことを元気付けてくれていた。


そういうちょっと弱ってるときに

優しくされるのは…ちょっと弱い。。。


なんか…自分の気持ちがよくわからないよ…

どうしたらいいのかわからない。




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